ブルー「じゃーん、お披露目ー!」
ルビー「は?」
ブルー「このコに似合う衣、見繕ってくれない?お洒落とかしてくれないのよ
あ、ちゃんと湯浴みはさせてきたから」
サファイア「ブルー先輩!着物なんていらんとっ」
ルビー「着物なんか、なんて言い草は酷いんじゃないかい?
衣はその人の持つ美しさを際立てるものだよ」
サファイア「自然のままが一番ったい!」
ルビー「ふぅん、…、ブルー先輩、本当にこんな野生児に衣を与えるんですか?」
ブルー「お願いっ、ここなら信頼出来るしと思って連れてきたのよ
私のを着せてたんだけど、やっぱねー」
ルビー「分かりました…、動きやすい着物なら君、文句言わないよね」
サファイア「動きやすい衣?そんなんがあると?」
ルビー「ブルーさん、ちょっと待っててください」
ブルー「ええ、待つけど…」
ルビー「姉さん、いますか??」
バンリ「はぁーいー?呼びましたーー?」
ルビー「少しお客様の相手をお願いします、ちょっと自室に行ってきますんで」
バンリ「えぇ、構いませんよ
こんにちは、また来て下さったんですね」
ブルー「久しぶりね!えーっと、バンリだっけ」
バンリ「覚えていて下さったんですね、ありがとうございます」
ブルー「ねぇ、サファイアと腕相撲してみない?」
バンリ「腕相撲?」
サファイア「ブルー先輩、何ば考えよるん??」
ブルー「いいから、いいから」
バンリ「私は構いませんけど」
サファイア「やけん」
ブルー「じゃー、手を重ねてー」
ルビー「ダメですよっ!姉さん、何考えてるんですか!」
バンリ「あら、ルビーくん。早かったですね」
ルビー「嫌な予感がしたんで、走りました!」
バンリ「それはお疲れ様です」
ブルー「あら、ルビー。それは?」
ルビー「趣味でですが、作ってた衣です」
ブルー「へぇ、格好いーじゃない。ねぇ、サファイア。これどう?」
サファイア「こげなきどったもん、あたしには」
ルビー「確かに、君のために仕立てたものじゃない。だけど、着る人間がいなければ、衣が可哀想だ
この着物ならきっと動きやすい
これは風の中を駆けていた彼女のために仕立てたものだから」
バンリ「ルビー君、それ…本当にいいんですか?ずっと必死に探してたのに」
ルビー「いいんです、着てくれる人がいた方が、衣も報われます」
バンリ「サファイアちゃん、でしたね。きっと貴方に似合いますよ、どうか着てください」
サファイア「…分かったと」
ブルー「ありがと、ルビー」
ルビー「いえ…、姉さん、あとお願いします。あ、でも腕相撲は禁止ですからね」
バンリ「はいはい、では商談にまいりましょうか、ブルーさん」
ブルー「そうね。サファイア、先帰っていいわよ。でもその衣は持って帰りなさい
それはあんたのものよ」
プライスレス!
それは大切な思いなの
ちょっとシリアスな方向になっちゃったなぁ
ルサを展開させたくなったらしいよ!
バンリと腕相撲するのは危険です、やめておきましょう
骨折注意報が出るよ
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