イエロー「僕たちをどうするつもりなんだ!」
マチス「なぁに、ちょっと餌になってもらおうかと思ってるだけだ」
イエロー「餌っ!?」
マチス「てめぇらは、そこで大人しくしてればいいんだよ
そしたら悪いようにしはしねぇぜ」
イエロー「信じられるもんかっ!今すぐここからだせっ」
マチス「威勢のいいこった
そっちのお嬢さんは … って、お前なにやって …」
――――――パキッ
イエロー「ちょっ、えっ、バンリ…?」
バンリ「うふふ、脆い南京錠ですねぇ。簡単に壊れてしまいました」
イエロー「もしかして、素手で…壊した?」
バンリ「だって握ったら簡単に壊れたんですもの」
マチス「なっ、これは男でも素手で壊せるような鍵じゃねぇんだぞっ!!
ケーンッ!!急いで代わりの鍵持って来い、それと縄もだ、縄っ!!」
バンリ「縄ごときで私の動きを制限できるとお思いですか?」
マチス「はぁ?何なんだ、その強がり方は」
イエロー「バンリに触るなー、バンリっ、今のうちに逃げなきゃっ」
マチス「っつーか、何で縛られるのに抵抗しねぇんだ、このお嬢さんは」
バンリ「無駄だからです」
マチス「そりゃわかってんじゃねぇか、抵抗は無駄だ。だからお前等は大人しく」
――――――ブチィッ
バンリ「と、いうわけでして」
マチス「なっ、お、おかしいな…縄が古くなってたのか。おい、ケン!古い縄なんて持ってきてんじゃねぇよ
今度は鎖を」
バンリ「何を用意していただいても、結果は同じですよ。
身を拘束されるのは気分がよくありませんので、抵抗いたしますしね」
マチス「てっめぇ、一体どんな手を使ってやがるんだ。おい、ナツメ呼んで来い
身体検査を」
バンリ「ソレよりも、ご飯を用意してくださいな。食べ終わるまで大人しくしてますから
私お腹へって気がたっているんです、そうじゃなかったら鍵を壊そうとは思いませんでしたよ」
マチス「なんっつー人質なんだ…
ったく、待ってろよ!!一応鍵はしてくが、壊すんじゃねぇぞ!」
バンリ「私のお腹が限界に達するまでに持ってきてくださらないと、また、ぱき!ですね」
マチス「わーったわーった、急ぐ!」
バンリ「うふふ」
――――――
――――――
イエロー「バンリ!今のうちに逃げよう!!」
バンリ「それはやめた方がいいわ、ここがどんなところなのか分からないし、この先2人で逃げ切れるか分からないもの
壁や扉は全部破壊するつもりではいるけど…」
イエロー「でもっ」
バンリ「少なくとも、今のやり取りで私達の命は保障されてるんだってことが分かったもの、暫くココにいても大丈夫なはず。まずは彼等の狙いが何なのか、ちょっと考えてみましょ。そして、どうやって脱出するかを探る。闇雲に行動しても危険なだけだもの」
イエロー「…、分かった。僕だけじゃ逃げられないし、それにバンリをおいてはいけない」
バンリ「ええ、だからまずは腹ごしらえよ
お腹が減ってはなんとやら、ね?」
イエロー、もっとつっこんでくれ
つっこんでくれ!
バンリさんは必要以上にボケているぞ、だから、つっこんでくれーー
流すなーーっ
つっこみてぇぇぇぇっ