月夜に浮かぶその影を、とても美しいと思った
恐ろしいほどに研ぎ澄まされた俊敏な動き
まるで獣のようにすばやく、そしてしなやかな動き
人のそれとは思えない
ルビー「今、創作意欲が沸いてるんだ!彼女に着て欲しい服がある」
ラルド「へぇ」
ルビー「本当にしなやかな動きだったんだよ!」
ラルド「それで、その女の子は何処の誰なのさ」
ルビー「いや、それは分からないんだけど…」
ラルド「分からないのかよっ!それでどうやって服を着てもらうつもりなのさ」
ルビー「彼女は夜になると、僕の家の近くを通るんだ。屋根の上を飛び越えて、走り抜けていく
最初は不審者だと思ったし、何て野蛮なんだって思ってた
だけど彼女の動きを見ているうちに、その美しさに心を奪われたんだ!」
ラルド「はいはい…
で、結局どうするつもりなのさ」
ルビー「とりあえず、作るよ
そして近づいてみせる!」
ラルド「その子は屋根を通るんだろ?君、屋根の上で待つつもりなわけ?出来ないくせによく言うよ」
ルビー「そんな野蛮なことは出来ないよ、だけど、方法は絶対あるはずだ
そしたら君にも見せたいな
絶対君も美しいって思うはずだから」
ラルド「あーーっ、もーっ、うっとうしいなー!」
ラルドのほーが大人っぽいね
ルビーくんは今テンションが上がってるからね!!そう、今すごーくテンションが高いんだよ!!
ルビーくんは呉服屋さんの息子
着物を仕立てるのが仕事なんだよ、いやっほーい!
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